親の介護認定の更新、家族は何を準備する?時期と調査の流れ
要介護・要支援の認定には有効期間があり、続けて使うなら更新申請が要ります。申請の時期、調査と主治医意見書の流れ、離れた家族が前もってできる準備を、自治体の案内をもとに整理します。
目次
この記事の要点
- 更新申請は、有効期間の満了日の60日前から
- 調査と主治医意見書で決まるので、受診の間が空かないように
- 家族は「普段の様子」をメモにして調査員に渡す
親に届いた封筒を開けたら、「要介護認定の更新のご案内」だった。そんな連絡を受けて、何をすればいいのか迷う方は多いと思います。この記事では、更新申請の時期、調査から結果までの流れ、離れて暮らす家族が前もってできる準備を整理します。
結論から言うと、更新は有効期間の満了日の60日前から申請でき、家族の仕事は「普段の様子を伝える準備」です。手続きそのものは窓口の案内どおりに進めば難しくありません。
認定には期間がある
要介護・要支援の認定は、一度受けたらずっと続くものではありません。結果の通知書には有効期間が書かれていて、その期間を過ぎてもサービスを続けたいときは更新申請が必要です。
名古屋市の案内にも、期間満了後も介護保険サービスを続けたい場合は更新申請が必要と書かれています。まず、親の手元にある通知書か保険証で、満了日を見つけてください。
期間は人によって違う
埼玉県の案内では、更新後の有効期間は原則12か月で、状態によって3か月から48か月の範囲で変わると説明されています。最初の認定は原則6か月です。
つまり、友人の親と同じ時期に更新とは限りません。うちの親は何月が満了なのかを、家族の共有メモに書いておくと忘れません。
申請は60日前から
更新申請は、有効期間の満了日の60日前から行えます。名古屋市も横浜市も、同じ60日前という時期を案内しています。ここから逆算すると、早めに動ける余裕は2か月ほどあります。
横浜市の案内では、申請書、介護保険被保険者証の原本、かかりつけの医療機関名や医師名が分かるものが挙げられています。紛失などで被保険者証を添えられなくても、申請は受け付けられるとされています。
窓口は自治体で違う
名古屋市では、更新の申請を区役所の窓口ではなく、介護認定事務センターへ郵送します。電子申請では、マイナンバーカードを読み取れるスマートフォンが必要です。
このように、郵送か窓口か、電子申請ができるかは市区町村で変わります。更新の案内に書かれた方法を、まず確認してください。
家族
満了日を確かめる
通知書か保険証で
本人・家族
60日前から申請
案内の方法で提出
市区町村
調査と意見書
訪問調査と主治医
市区町村
結果の通知
審査会の判定
更新の流れ。申請してから結果が届くまでの日数は、自治体の案内で確認します
調査と意見書の流れ
申請のあとは、認定調査と主治医の意見書をもとに、審査会で判定されます。調査は市区町村の担当者などが自宅を訪ねて、心身の状態を聞き取り、動作を確認します。意見書は、市区町村が主治医に依頼します。
厚生労働省の要介護認定の概要でも、認定は調査結果と医師の意見をもとにした二段階で決まると説明されています。
受診の間をあけない
名古屋市の案内には、しばらく受診していないと主治医が意見書を書けないことがあり、結果が遅れる原因になるとあります。申請の前に、主治医へ相談するよう勧められています。
遠方の家族ができるのは、親に「最後に病院へ行ったのはいつ?」と聞くことです。長く行っていなければ、定期の受診を一度入れておくと安心です。
調査員への連絡先
名古屋市の案内では、調査の連絡先に、平日の日中に連絡がつく番号を書くよう求められています。親が電話に出にくいなら、家族やケアマネジャーの番号を書けるか窓口に聞いてみてください。
親が電話に出られず調査の日程が決まらない、という事態を防げます。電話に出ない日が続くようなら、親が電話に出ない。心配なときに確認する順番も参考になります。
普段の様子を伝える
調査の日、親は調査員の前で「できます」と頑張ってしまいがちです。ふだんは手伝いが必要なことも、その場ではできて見えることがあります。ここを埋めるのが、家族のメモです。
| 場面 | メモの例 |
|---|---|
| 食事 | 作る・温めるを誰がするか |
| トイレ・入浴 | 見守りや手助けの有無 |
| 着替え | ボタンや靴下に時間がかかる |
| もの忘れ | 薬、約束、火の消し忘れ |
| 外出 | 一人で行ける場所と頻度 |
立ち会えないときは
日程が分かったら、立ち会えるかを考えます。遠方で難しければ、ケアマネジャーが同席するか、メモを調査員へ渡せるかを窓口に聞いてみてください。電話で話せる時間を作る方法もあります。
どの方法が使えるかは、市区町村や状況によって違います。申請先の窓口に、早めに確認するのが確実です。
結果が出たあと
結果は通知書で届きます。認定の効力は、申請日にさかのぼって発生すると埼玉県が案内しています。結果を待つ間もサービスを使い続けられるかは、担当のケアマネジャーに確かめてください。
結果の区分が変わると、サービスの組み合わせや費用も見直すことになります。自己負担が重いと感じたら、高額介護サービス費の仕組みも確認しておきます。担当者との相性が気になる場合は、ケアマネジャーの選び方と変え方が役立ちます。
納得できないとき
結果に疑問があれば、まず通知書に書かれた窓口に理由を聞きます。状態が急に変わったときは、満了を待たず区分変更の申請ができます。要支援と要介護の違いは、要支援と要介護、何が違う?申請までの流れにまとめています。
BabuuTalkで日々を残す
BabuuTalkは、実家に置いたタブレットが毎日声をかけ、親の応答を家族へ通知する見守りです。Android端末(タブレットや使っていないスマホ)があればアプリは無料で、続けて使うならタブレットが見やすい、という使い方です。
調査の日程は、LINEから書いておくと親の画面に掲示板として出ます。「来週の火曜、市の人が来るよ」と大きな文字で見えるので、当日に慌てにくくなります。応答の通知は、メモに残す日々の様子の手がかりにもなります。
要介護度の判断や、介護の必要性の見立ては、調査と審査会が行います。BabuuTalkはその代わりになるものではなく、家族が日々の様子を見守るための道具です。
次の帰省までにやること
今日できることは、次の2つです。
- 親の通知書か保険証で、満了日を確かめる。 その日付から60日前を数えて、家族の共有メモに書きます
- 親に「最後に病院へ行ったのはいつ?」と聞く。 間があいていれば、主治医に更新のことを相談する日を決めます
調査員に伝える内容は、帰省したときに親と一緒に書き出すと楽です。介護の相談先が分からないときは、親の介護、最初の相談先は?から地域包括支援センターを探せます。介護保険の費用の通知は親に届いた介護保険料の通知、どこを見ればいい?で見方を整理しています。