敬老の日、離れて暮らす親への贈り物、どう選ぶ?
敬老の日に何を贈るか迷う方へ。モノと時間、どちらを贈るかを親の困りごとから選ぶ考え方と、電話が苦手な親への工夫、当日だけで終わらせない続け方を整理します。
目次
この記事の要点
- 敬老の日の贈り物は「モノ」か「時間」かで迷いがちだが、親が今困っていることから逆算すると選びやすい
- 話し相手が減っている親には会話や電話を、操作が苦手な親には負担の少ない方法を選ぶ
- 電話やテレビ電話が気まずい・つながりにくいときの具体的な工夫も整理する
- 当日だけで終わらせず、日常的な接点に変えていく視点も紹介する
敬老の日が近づくと、「今年は何を贈ろう」と毎年悩む方は多いと思います。お酒や洋服、花といった定番のモノを贈るべきか、それとも電話や訪問といった時間を贈るべきか。ランキングサイトを見ても、結局どちらが自分の親に合うのかは分からないままだったりします。
先に結論を書きます。モノか時間かは、どちらが正解ということはなく、親が今どんなことに困っているかから逆算すると選びやすくなります。 この記事では、その決め方と、電話やテレビ電話が苦手な親への具体的な工夫、そして敬老の日だけで終わらせない続け方を整理します。
モノか時間か、まず知っておくこと
敬老の日のプレゼント特集を見ると、お酒や洋服、花、金券といった定番のモノが並びます。一方で、離れて暮らす祖父母や親については、電話やテレビ電話、写真つきのメッセージといった「時間」を贈る提案も添えられていることが多いです。
モノを贈る場合の悩みどころは、毎年似たようなものになってしまうことと、本当に喜ばれているかが本人に聞きにくいことです。欲しいものを尋ねても「特にない」と返ってくることが多く、結局去年と同じような品を選び直す、という繰り返しになりがちです。一方で時間を贈る場合は、モノほど選ぶ手間はかかりませんが、電話や訪問の時間を確保する必要があり、「思い立ってすぐ贈れるものではない」という違いがあります。
もともと敬老の日は、内閣府によれば「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨とする祝日です。何を贈るかという形式よりも、親に気持ちが伝わることのほうが本来の趣旨に近いといえます。モノと時間、どちらか一方に決めなくても構いません。 次の章では、親の状況から選ぶ考え方を整理します。
親の困りごとから決める
贈り物選びで迷ったときは、ランキングから探すのではなく、親が今どんなことに困っているかを起点にすると選びやすくなります。大きく3つのタイプに分けて考えてみてください。
話し相手が減っている
一人で過ごす時間が長く、会話の機会が少ない
- 向く贈り物
- 電話・テレビ電話・帰省
- ねらい
- 声を聞く、顔を見る機会を作る
電話や操作が苦手
着信を取る、機器を操作することに気後れする
- 向く贈り物
- 操作の負担が少ない連絡手段
- ねらい
- 本人の手間を増やさずにつながる
特に困っていない
生活は安定していて、記念日として楽しみたい
- 向く贈り物
- 実用品や、一緒に過ごす時間
- ねらい
- 節目を一緒に喜ぶ
どのタイプかによって、贈り物の起点が変わります。複数に当てはまることもあります
「話し相手が減っている」に当てはまる場合、贈り物を物色するより先に、連絡の頻度そのものを見直したほうが効果的なことがあります。何から手をつければいいか迷ったら、親の見守り、何から始める?で、機器を選ぶ前に確認しておきたいことを整理しています。
電話や通話が苦手な親には
「話したい気持ちはあるのに、電話やテレビ電話は気が重い」という親は少なくありません。着信音に慌てる、操作の途中で切ってしまう、といった経験があると、それだけで通話自体を避けるようになります。
工夫できることはいくつかあります。
- 時間を先に伝えておく:「〇時ごろに電話するね」と事前に一言伝えておくだけで、身構えずに出られます
- 話す内容を軽く決めておく:「最近の庭の様子」「孫の近況」など、話題を1つ用意しておくと沈黙が気まずくなりません
- 操作をこちらで肩代わりする:かけ直す、つなぎ直すといった手間は、できるだけ家族側が引き受けます
着信への応答や通話の終了といった操作自体を親がしなくて済む仕組みを選べば、この負担そのものを減らせます。BabuuTalkは、実家のタブレットに家族から呼びかけると、本人が操作しなくても画面がつながる仕組みで、操作が要らないテレビ電話の考え方はこちらで詳しく整理しています。
ただし、BabuuTalkは通話を強制する仕組みではなく、本人が出ないときに無理やりつなげる機器でもありません。 呼びかけに気づかない、応答しないこともある前提で使う道具です。
一度断られても、それを「嫌がられた」と受け取って通話自体をやめてしまう必要はありません。気分が乗らない日もあれば、単純にタイミングが合わなかっただけのこともあります。日を改めてもう一度声をかけるくらいの軽さで続けるほうが、お互いに長く続けやすくなります。
当日で終わらせないために
敬老の日は、贈り物や連絡を見直すきっかけとしては良い日ですが、その日だけの特別な連絡で終わってしまうと、翌年また同じ悩みに戻ってしまいます。
たとえば、当日は電話やテレビ電話で顔を見て話し、そのあとは「週に1回、決まった曜日に連絡する」といった小さなルールに変えていく方法があります。日にちを決めておくと、お互いに身構えずに続けやすくなります。 きょうだいがいる場合は、連絡係を交代で担当するのも一つの方法です。
なお、老人福祉法により、9月15日は「老人の日」、15日から21日までが「老人週間」と定められています。敬老の日はこの週間の中にある1日で、1年のうち特にこの時期は高齢者の暮らしに関心が向きやすいタイミングでもあります。連絡の習慣を変えるなら、この時期はちょうどいい区切りになります。
モノと時間、両方でもいい
モノか時間か、どちらか一方を選ばなければいけないわけではありません。実用品や好みに合いそうな小さな品物を郵送で手配しつつ、当日は電話やテレビ電話で顔を見て話す、という組み合わせも十分に成立します。
| 準備の手間 | モノを贈る | 時間を贈る |
|---|---|---|
| 当日までにやること | 選んで手配しておく | 連絡する時間を決めておく |
| 当日にやること | 特になし(届くのを待つ) | 電話・テレビ電話・訪問 |
「今年はどちらか一方しかできない」というときは、親の困りごとのタイプに合わせて選べば十分です。話し相手が減っている親には時間を、生活は安定していて記念日を楽しみたい親には実用品を、というように使い分けてください。迷ったときは、贈り物を選ぶ手間より先に、電話やテレビ電話の予定を決めるほうが、当日を何もしないまま終わらせずに済みます。品物は多少遅れて届いても大きな問題にはなりませんが、連絡は先延ばしにするほど掛けそびれやすくなるからです。
今日、1つだけ決めること
この記事を読み終えたら、次の2つのうちどちらか1つだけ、今日中に決めてみてください。
- 贈り物を用意するなら、送る手段と到着日を今決める。当日に間に合うかを先に確認しておくと、直前に慌てずに済みます
- 連絡するなら、電話かテレビ電話をかける時間を今決めて、親に一言伝えておく。「〇時ごろ電話するね」の一言があるだけで、当日の負担がお互いに減ります
どちらか一方で十分です。大事なのは、当日をきっかけに、来年もまた同じように迷わない連絡の形を1つ作っておくことです。