高齢の親の予防接種、離れて暮らす家族が確認すること

秋から始まる高齢者のインフルエンザと新型コロナの定期接種。対象・時期・予約・費用の仕組みを一次情報で整理し、離れて暮らす家族が今日できることをまとめます。

公開 読了 約5分 執筆 株式会社BabuuTalk

居間で予防接種の案内はがきを手に取り、考える高齢の女性
目次

この記事の要点

  • 高齢者のインフルエンザと新型コロナの定期接種は、65歳以上と一部の60〜64歳が対象
  • 実施期間は毎年秋から始まり、期間内に受けると自治体の助成が受けられる
  • 予約方法や自己負担額、案内の届き方は自治体ごとに違うので、届いた案内の中身を確認する
  • 離れて暮らす家族は「案内が来たか」「予約できたか」を聞くだけでも力になれる

「今年もそろそろ予防接種の案内が来る頃だけど、うちの親、ちゃんと受けるのかな」。秋が近づくと、そんなことが頭をよぎる方は多いと思います。実家に案内のはがきが届いていても、本人が中身を見ていなかったり、予約の電話をかけそびれたりすることは珍しくありません。

先に結論を書きます。高齢者のインフルエンザと新型コロナの予防接種は、65歳以上を中心に、毎年秋から冬にかけて自治体の助成が受けられる「定期接種」の期間があります。 ただし対象年齢の細かい条件、実施期間、予約方法、自己負担額は自治体ごとに違います。この記事では、その仕組みを一次情報で整理したうえで、離れて暮らす家族が今日から確認できることをまとめます。

対象になるのは誰?

インフルエンザ、新型コロナのどちらも、定期接種の対象は基本的に同じ考え方です。厚生労働省によれば、インフルエンザの定期接種は「65歳以上の方」と「60〜64歳で心臓、腎臓または呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活が極度に制限される方」が対象です。新型コロナも65歳以上の方を中心に、秋冬に自治体による定期接種が行われる点はほぼ同じ枠組みです。

高齢の父親が玄関先で郵便受けから封筒を取り出している
案内のはがきや封書は、他の郵便物に紛れて見落とされがちです

60〜64歳で基礎疾患がある場合は条件が細かいため、当てはまるか迷ったら自治体の窓口かかかりつけ医に確認するのが確実です。65歳になる前後で条件が変わる自治体もあるので、誕生日が近い方はとくに注意してください。

いつ受けられる?

定期接種には実施期間があり、この期間内に受けると自治体の助成が受けられます。厚生労働省のページでは、インフルエンザは「毎年度、秋冬に1回の接種」で、12月中旬までに終えることが望ましいとされています。新型コロナも同様に、秋から冬にかけての一定期間が実施期間として設定されます。

具体的な開始日と終了日は自治体ごとに決まり、毎年同じとは限りません。実家の市区町村から届く案内、または自治体の公式ホームページに、その年の実施期間が明記されています。「去年もこの時期だったから」で判断せず、届いた案内の日付をそのまま確認するのがいちばん確実です。

予約は自治体で違う

予約の方法は、電話・web・かかりつけ医での直接予約など、自治体や医療機関によってさまざまです。一例として、東京都中野区では予診票が案内とあわせて郵送され、接種期間内であれば区内の指定医療機関に直接申し込む形を取っています。

キッチンでスマホを持ち、実家に電話をかける娘
「案内、来てた?」の一言から確認が始まります

離れて暮らしていると、予約そのものを代わりにやってあげるのは難しいことが多いです。それでも、電話一本で「案内が来ているか」「予約したか」を聞くだけなら、負担なくできます。もし本人が予約の手順で迷っていたら、電話をつなぎながら一緒に自治体のページを確認するのも一つの方法です。

インフルエンザ

毎年秋冬に1回

対象
65歳以上、一部の60〜64歳
実施
自治体ごとの期間内に1回

新型コロナ

秋から冬にかけて1回

対象
65歳以上が中心
実施
自治体ごとの期間内に1回

どちらも「定期接種」の枠組みは同じ考え方です

当日の持ち物は?

多くの自治体で、予診票(あらかじめ郵送されたもの、または当日会場で記入するもの)と、本人確認書類が必要です。中野区の例では、予診票の交付申請にマイナンバーカードや運転免許証などの本人確認書類が求められています。

予防接種を受けるまでの3つの段階を示す図解。案内を確認する、予約する、当日に備える
迷ったら、この3段階のどこにいるかを確認してみてください

お薬手帳を持っている方は、それも一緒に持っていくと会場での問診がスムーズです。前もって実家に電話をかけ、「予診票と保険証、お薬手帳をひとまとめにしておいて」と伝えておくだけでも、当日の忘れ物を減らせます。

費用はどのくらい?

同じワクチンでも、時期によって負担の大きさが変わります
項目 定期接種の期間内期間外(任意接種)
費用の負担 自治体の助成あり全額自己負担
対象になる回数 期間内に1回制限なし(都度全額負担)

期間外に受けること自体は可能ですが、任意接種の扱いになり全額自己負担になります。負担を抑えたいなら、案内に書かれた期間内に受けるほうが現実的です。

接種のあと、家族ができること

接種そのものは自治体や医療機関の役割ですが、そのあと数日、いつもと違う体調の変化がないかを気にかけておくのは、離れていてもできることです。高熱が続く、食欲が急に落ちるといった様子があれば、早めに医療機関へ相談するよう本人に伝えてください。

BabuuTalkのタブレット画面。今日の予定として通院や薬の時刻が表示されている
接種の予定や、その日の体調を伝え合う接点があると、変化に気づきやすくなります

BabuuTalk は、実家のタブレットに「今日の予定」を表示し、家族からの一言を「掲示板」で届けられます。予防接種の日を予定として共有しておけば、当日忘れずに出かけたかどうかも本人と話しやすくなります。接種のあとの体調は、毎日の短い接点があると気づきやすくなります。ただし、BabuuTalk は体調や副反応を判断する機器ではありません。医療的な判断は、あくまでかかりつけ医に相談してください。

わからないことが自治体の案内だけで解決しない場合は、地域包括支援センターのような相談窓口に聞くのも一つの方法です。見守りの仕組み全体をどこから整えるか迷っている方は、親の見守り、何から始める?も参考にしてください。

今日できること

この記事を読み終えたら、次の3つのうち1つだけでも試してみてください。

  1. 実家に電話をかけて、「予防接種の案内、来てた?」と聞いてみる。届いていれば、実施期間と予約方法を一緒に確認します
  2. 予診票・保険証・お薬手帳を一箇所にまとめておくよう伝える。当日の忘れ物を減らせます
  3. 実家の自治体名で「高齢者 インフルエンザ 予防接種」と検索し、公式ページをブックマークしておく。毎年この時期に見返せます

どれも今日中に終わる、小さな確認です。案内を見落としたまま期間が過ぎてしまうよりも、先に一言聞いておくほうが、本人にとっても家族にとっても気が楽になります。

FAQよくある質問

案内が届いているか、家族から聞いてもいい?
かまいません。案内のはがきや封書は普段の郵便物に紛れて見落とされることもあります。電話や帰省のときに「予防接種の案内、来てた?」と一言聞くだけで十分です。届いていれば、内容を一緒に確認してあげると安心です。
家族が代わりに予約できる?
自治体や医療機関によって扱いが違います。電話予約なら、本人の了承を得たうえで家族がかけられることが多いですが、web予約は本人の情報を入力する必要がある場合もあります。まずは自治体の案内かホームページで確認してください。
実施期間を過ぎたら、もう受けられない?
接種自体はできますが、期間外は任意接種の扱いになり、自治体の助成が受けられず全額自己負担になります。対象の期間内に受けたほうが負担は小さく済みます。
インフルエンザと新型コロナ、同じ日に受けてもいい?
接種の間隔や組み合わせは医療的な判断になるため、この記事では答えを出しません。かかりつけ医や接種会場に相談してください。
接種のあと、何を見ておけばいい?
接種後数日は、いつもと違う体調の変化がないかを普段より少し気にかけておくと安心です。高熱が続く、様子がおかしいと感じたときは、様子見をせず医療機関に相談してください。
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