「見守り=監視」ではなく、一緒に楽しむ時間に(ご利用者の声)
一人暮らしのお母様と離れて暮らすご家族から、BabuuTalk を使ってみての感想をお手紙でいただきました。掲載の許可をいただいて、その内容をご紹介します。
目次
この記事の要点
- 一人暮らしのお母様と離れて暮らすご家族から、実際に使ってみての感想をいただきました
- 画面越しに声をかけて、猛暑の日にエアコンを入れてもらえた場面が印象的でした
- 「見守り=監視ではなく、一緒に繋がりを楽しむ時間」という言葉をいただきました
BabuuTalk をご利用中のご家族から、使ってみての感想をお手紙でいただきました。掲載の許可をいただいたので、いただいたお手紙をご紹介します(お名前は伏せています)。
弊社スタッフが訪問してお話を伺ったあとに、書いて送ってくださったものです。
① いちばん良かったこと
一人暮らしをしている高齢の母と顔を見ながら話せることです。 特に、海外に住む姉にとっては利用価値が高いです。国際電話と違いコストも掛かりません。
このご家族は、お母様が一人暮らしをされていて、姉妹のおひとりは海外にお住まいです。時差と距離があるご家族ほど、顔を見られる時間の価値は大きくなります。
一人暮らしの高齢者は、一日誰とも話さずに過ごしてしまうことがあります。それをマイナスと感じないうちに、認知機能だけでなく感情や判断力や意欲が落ちてしまいます。 例え人形であっても、人の声で話しかけてくれるものがあり、気持ちを動かされる毎日が大事だと思います。
「気持ちを届けるシンプルな仕掛け」
Babuu Talk は「どうしてるかな?元気でいてね」の気持ちを届けるシンプルな仕掛けとして、とても使いやすいです。 タブレットは普段は時計とスケジュール表です。赤ちゃんが「○○さんから電話だよ」と可愛い声で知らせてくれると、家族の顔が現れます。その意外性に、とても良い顔で画面を覗き見る母の顔が映し出されると、こちらも嬉しくなります。顔を見ながらの電話だと長くならずに済むのも○です。
「長くならずに済む」という一文が、個人的にいちばん意外でした。毎日続けるものなので、1回が短く終わることが、かえって続けやすさにつながっているようです。
即時呼びかけも、赤ちゃんのたどたどしい声で読み上げられ、嫌悪感がありません。使う側としても距離が保ててちょっと気楽です。 この、「やり過ぎずに済む」「互いに満足できる」ほどほどの仕掛けが使いやすいです。 我が家では「見守り器具」というより、「母や家族を繋ぐ刺激的なおもちゃ」のように思って楽しく使っています。
② 助かったのはこんなとき
いただいた中で、いちばん具体的だったのがこの話です。猛暑の時期、エアコンを使いたがらないお母様に、画面越しに声をかけて入れてもらえた、という場面です。
画面を見ながらエアコンを入れさせることに成功しました。
暑さ寒さを感じにくいだけでなく、エアコン使用を否定しがちなので猛暑が心配でしたが、画角が広くエアコンが映っているので、 「エアコン入れましょう、リモコンはどこにあるかな?持ってきて」「冷房はどのボタン?」「では、エアコンに向かって押しましょう」と誘導し、成功しました。 ついでに、「リモコンは電話のところに戻しましょう」もできました。 置き場所によって様々な誘導が可能かもしれません。(以来エアコンは自分で入れるようになりました)
最後の一文が効いていると思います。その日だけ入れてもらえたのではなく、次からはご自身で入れるようになった、と書かれています。
また本人がトイレにいても声は聞こえるので、「出ましたか~?」などやり取りできてちょっと便利です。
③ いちばん心に残った言葉
いただいたお手紙の中で、いちばん心に残ったのがこの一文です。
「見守り」=「監視」ではなく、「見守り」=「一緒に繋がりを楽しむ時間」くらいの位置づけに抑えた方が気楽です。相手の尊厳&自立心を大事にすることがポイントかと思います。
④ おすすめしたい方
お手紙の最後に、こう書かれていました。
- 一人暮らしをする親がいるご家族
- 遠方の親を喜ばせたい方
- 施設に入った親御さんを頻繁に訪ねることができない方
- 介護できない自分の立場に申し訳なさを感じている方
- 使い方を工夫できそうな方
4つ目の「介護できない自分の立場に申し訳なさを感じている方」という一行が、いちばん重いと感じました。距離や仕事の都合で頻繁に帰れないことに、後ろめたさを感じている方は少なくありません。毎日の短い接点は、その気持ちを少し軽くするためのものでもあります。
この声を受けて、私たちが考えていること
「見守り」を監視として設計すると
本人の側から見ると
- 見られている感覚が残る
- 生活を中断される
- 嫌がられて外されてしまう
- 家族も気を使って使わなくなる
「一緒に楽しむ時間」として設計すると
いただいたお言葉から
- 本人にとっては家族との会話
- 普段は時計とスケジュール表
- 短く終わるから毎日続く
- 尊厳と自立心を損なわない
お手紙にあった「監視ではなく、一緒に繋がりを楽しむ時間」という言葉をもとに整理しました
BabuuTalk は、ご本人に操作を求めない形にしています。それは「操作できないから」という理由だけではなく、生活の邪魔をしないためでもあります。今回いただいた言葉は、その考え方を後押ししてくれるものでした。
一方で、できないこともはっきりさせておきます。BabuuTalk は転倒を検知する機器ではありませんし、通報や駆けつけのサービスでもありません。遠隔で家電を操作する機能もありません。今回の話も、画面越しに声をかけて、ご本人に動いてもらったというものです。急な異変に備えるなら、緊急通報装置やセンサー型の機器と組み合わせるのが現実的です。
同じように使ってみたい方へ
このお手紙は、あるご家族の使い方と、その方が感じたことです。ご家族の状況や親御さんの性格によって、合う形は変わります。
その前提のうえで、今日できることを挙げるとすればこの3つです。
- 親御さんが「嫌がりそうなこと」を1つ挙げてみる。カメラで見られること、操作を覚えること、生活を中断されること。何が引っかかるかで、選ぶべき仕組みが変わります
- タブレットを置くとしたら、どこに置くか考えてみる。何が画面に映るかで、画面越しにできることが変わります
- 見守りの種類の違いを知る。高齢者の見守りタブレット、どう選ぶ?にカメラ型・センサー型・会話型の違いをまとめています
「まず何から始めればいいか分からない」という方は、親の見守り、何から始める?から読んでみてください。